WELを表参道GROUNDで見た後にユーロスペースに駆け込んできました。
おいデラスキッパーズ!今回のネタ一番好きやぞ!マッチのツッコミ癖になるよね…と、その話はまたおいおい。
あゝ荒野の為永役の松浦慎一郎さん(バリカンと正反対の役柄だったので強く印象に残っていた)が主演と、Twitterで見かけて気になっていた作品。ちょうどユーロスペースで一週間上映延長ということで間に合ってよかった…だいたい気付けばチャンスを逃しているもので。
当社比、めちゃくちゃ泣きました。去年のロスパラ並の号泣。
以下感想を少しばかり。ネタバレしてそうなので、お気をつけくださいませ。
あらすじは是非公式HPの方をどうぞ(http://kazokue-movie.com/)
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開始5分のわたし「ねえなんで電子レンジそんな不便なとこに置いたん???」
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最後5分のわたし「旭ーーーー!(マスカラが流れ落ちるのを感じつつ号泣)」
というbefore・afterでした。
…ごめんなさいちゃんと書きます。
出だしから、幸せなシーンのはずなのに、どこか、どこか不穏な感じを受けました。
結婚を間近に控えた男女。男はあまりにも不器用で、女は母との微妙な距離感に藻掻いている。THE・不穏。
序盤からまーーーあ不穏なのですが、特に、佳織が1人でカレーを食べながら、ふいに結婚式の為に作ったネームプレート(なのかなあ?)を見やるシーンがあまりにもリアルで心に突き刺さりました。
同じ部屋で生活を共にしているのに、こんなにも心の距離が遠いものか、最早同じ方向を見ていないのか…と。このシーンで予感した通り、ストーリーはハッピーに…とはいきません。えっこの映画で幸せな人おらんのとちゃう?ぐらいの勢いです。まーーーじで。
この作品、男女によって抱く印象が別れると思うのですが、わたしは旭と佳織、どちらにも感情移入してしまったので余計にしんどかったです。佳織が怒るシーンなんか、女性の10人に8人は分かるわ〜〜〜ってなるやつですよ。あれは。適齢期の女性なら思い当たる節あるやつですよ。あれは。
劇中、一番堪えたのは、旭のひたすらまでな不器用さ…と何より、"1人だけ " 前に進むことの出来ていない苦しさなんですよね。
佳織は、旭との決別によって、区切りをつけて次へと進もうとしている。
洋人も、負債を抱えながらも守るべきもののために新天地で生きる道を見つけている。
周りから置き去りにされて、結局ひとりぼっちになってしまったように思い詰めてしまう旭の苦しみが、自分が過去に経験した辛さとオーバーラップしてしまい、涙が止まりませんでした。だからこそ、最後のシーンで救われた。世界って、自分が思ってるより悪くないし、然るべき時に周りを見渡してみれば、自分は決して1人ではないんだよって気づかせてくれるラストでした。一貫して、キャストの皆さんの静かなる名演が光る作品でした。
ああ。いい作品を見ました。帰りの電車で、1人映画の余韻に浸ったままでした。目頭をずっと熱くして。
タイトルにもある「かぞく」
旭は、きっと、佳織に恋人であることより、家族でいて欲しいという感覚を抱いていたのかなあ。そんな印象を受けました。
うーん。旭と洋人の関係性って男友達、だけで言い尽くせない関係性ですよね。女性から見たらそう見えるだけなんだろうか。無償の愛の関係性。家族のような。だから佳織からしたら理解しづらい関係性なんだろうなあとも。難しい。わたしの人生経験が足りない…お願いだから誰か作品見てわたしと語り合ってください頼むよ…
長々と書いてきまして、最後になりますが、映画「かぞくへ」。ユーロスペースで16日まで公開延長とのこと。
20:55からとレイトショーになるのですが、一人でも、はたまた大切な方と、、、機会がありましたら是非。沢山の方に届きますよう、、
(余談なのですが、上映後に春本監督にサインを頂いたのですが、その際に、関係者からの紹介で?みたいなことを聞かれてびっくりしました。Twitter〜!100%Twitterです〜!
か、監督!わたしのTLにはかぞくへの情報がちゃんと届いてましたよ!!監督…!!!)
m__k_
好きなものとその周辺のこと。 わたしの外部記憶装置。
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