映画『疑惑とダンス』

推しがダンスNG俳優だというのに、ダンスと名のついた映画に出ると言うのでこれは、、、と思い見てきました。ユーロスペース。久々のユーロスペースです。




まああの、実は見るの初めてではなくて、2017年末のSHINPAというイベントで上映された(当時、正真正銘出来たてほやほや!の)(しかもその時に新火曜ブルーのあとむくんも見ていた)時に見ていたりします。推しのためならなんとやら。他の映画もめちゃくちゃ面白かった思い出。
ユーロスペースの下のLOFT9でイベントがやっていたので、いつかユーロスペースでやらないかな、と思っておりまして、無事公開になり嬉しいです。




2017年のクリスマスイブに撮影したというこの映画、おおまかな設定だけ決まっていて、ほぼほぼ全編アドリブと聞いてぶっ飛びました。最早設定から面白いこと確約では。
大まかなストーリーを話すと完全にネタバレなんですが。



結婚する男女。奥さんが大学時代の友人とヤったかヤってないか。




これに尽きる。
こんなん究極に内輪の痴話喧嘩やん、、、と思いますがこれがめちゃくちゃ面白い。
全編アドリブとだけあって、勿論、演技も計算している部分もあるでしょうが、細かい反応がリアルなんですよね。(こばかつさんのこの感じ、アフトで見たことある!的な)
映画なのに舞台のようなナマモノを見ている気分。不思議な感覚です。




大学のサークル仲間…という設定で。
こんなやついるよな〜!あるあるがすごい。
でも共感はできねぇよなぁ〜!うんうん!とかトークショー聞いて思ってたんですがね…

マサオの訳の分からない理論で相手最終的に引っ込みがつかなくなっちゃうあの感じ

コムラの別に誰も得しないし幸せにならないのについついポロッといらんこと言っちゃうあの感じ

あれ…?共感はできないけど我が身を振り返ると思い当たる節があるぞ…?おかしいな…?
背筋がヒヤッとしました。私の話はいいんだ。






こばかつさんは先輩役のサトシ。
見ていて、おいおい!と何回突っ込んだことか。
とにかく調子が良い笑  大学の時ああいう先輩1人は必ずいたやつですよ。
顔が良いとかカッコイイとかマジで煙草似合いすぎるなとかそういうことを思うより先に、サトシという役柄に対してツッコミをいれられる幸せ。
サトシのあわよくばワンチャン狙う(表現はこれで正しい?!)切り替えの早さと拭い切れない小物感は光るものがありますね。これが劇中、絶妙なエッセンスになってましてね…



そして全私大注目のダンスシーンですが、
踊れてないなぁ(褒めてる)と思わずニコニコしてしまう仕上がり。あの猫ひた体操ですらできる限りスルーしてきたこばかつさんがダンスを踊っている。これはねぇ!ファン必見ですよ!!
本人曰く、疑惑とダンスというタイトルは聞いていたが抽象的な意味合いで使われていると思っておりまさかダンスするとは夢にも思ってなかった(当日現場で知った)…とのこと。
ますますニコニコしてしまう私。
(猫ひた体操より劇中のダンスのが簡単。。。。。。と思ったのは。。。。)




最後のダンスシーンを見て、村上春樹のダンス・ダンス・ダンスがふっと頭をよぎりました。

音楽の鳴っている間はとにかく踊り続けるんだ。おいらの言っていることはわかるかい?踊るんだ。踊り続けるんだ。何故踊るかなんて考えちゃいけない。意味なんてことは考えちゃいけない。意味なんてもともとないんだ。




ヤったかヤってないか、最後にはどっちかだったかなんて意味をなくしてしまう。後味があまりにもリアル。これを脚本なしでやってのけるなんてクリスマスイブの奇跡かよ…と震えたのは寒さのせいじゃないはずだ。







ユーロスペースでは残念ながら上映終わり、現状チャンスは大阪になります、、、!
俳優陣の確かな演技力が堪能出来るクリスマスイブのドタバタ喜劇、是非見れるうちに!!何卒!!

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